《レポーター:5年目歯科衛生士》
今回は食事栄養指導について患者様のやる気を引き出して付加価値を提供していく。
というテーマでセミナーを開催しました。
今回のセミナーは、第一に「健康について」、第二に「院長の周りのスタッフや家族について」、最後は「富を適切に守って適切につかう」という少しバラつきのある内容かと思ってしまいましたが、これは結果すべてが繋がる内容でした。
様々な観点からのお話でしたのでとても興味深くお話を聞くことが出来ましたので、共有できればと思います。
手塚先生は未来の歯科について、こちらの画像で説明して下さいました。
こちらの画像は、過去から未来の歯科のパラダイムシフトです。
パラダイムシフトとは、その時代や分野において当然のことと考えられていた思いや認識、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化することという意味です。
手塚先生は、今後の歯科は「健康寿命延伸型歯科」が必要とされると仰います。
「健康寿命延伸型歯科」は、歯科において健康寿命を縮めるような治療をしない事。結果的に健康寿命を延ばしていくことになる。というお考えをお持ちです。
手塚先生は、健康寿命延伸型歯科を実行するため、口腔内科に目をつけ口腔内だけにとらわれず大局的に全身をみてお口の疾患の診断と治療をする事の大切さを実感されたそうです。そこから必要に応じて、内科や皮膚科、整形外科のどの他職種へと紹介する架け橋となる事もあるそうです。
なんとなく歯科って、お口の事だけでお口から全身に繋がる事なんて「稀」とも考えてしまう患者さんを私は見てきました。
しかし、口腔内科はそうではないようです。
早期発見早期治療の手助けが歯科から出来ることは素晴らしい事ですよね。歯科からでも健康寿命に関われるが出来るという事を、歯科医師や歯科衛生士など歯科に関わる人たちにもっと知って頂きたいと思いました。
その為にはまず患者様自身の健康管理ですが、流れとしては、患者様自身の健康状態の検査、診断、治療となります。
多くの歯科医院では問診表を使用し健康状態の把握に取り組みますが、問診表をもっと具体的に患者様のお悩みや願望を明確にするようなチェックシートを作成し記入してもらいます。
これは患者様だけでなく、普段一緒に働くスタッフや家族にも行う事で皆が健康で最高のパフォーマンスを提供できる環境につながるという事も手塚先生は仰られていました。
これが今回のセミナーの2つ目のセクションです。
確かに院長だけが元気でも、一緒に働くスタッフが元気でないと患者様にも十分な医療は提供することができませんよね。
手塚先生は検査結果を元に、栄養医学から食事の量やサプリメントを提案し、成果を実体験してもらう事でスタッフの満足度を満たし、健康度を上げてもらい、健康に対しての関心が高まりやる気に繋がると言います。
ですから、個々でなく、「チーム」で成功するという事が結果自分の成功にも繋がるという事でした。
最後に「富を適切に守って適切につかう」という事ですが、院長が外車を買ったり、新築を建てたり、自分だけにしかお金を使わない院長だったら、その下で働くスタッフのモチベーションは上がりませんよね。自分に置き換えると、他の医院に転職しようかなっとまで考えてしまいそうです。
しかし、収益をアップさせるための設備投資であれば私たちも頑張ろう!っと思いますし、結果それが患者さんの満足度も上げるのであればいう事なしですね!!
結果医院の収益も上がり、収益が上がればスタッフや家族の幸福度も増え、またそれが医院の収益に繋がるといった相乗効果が生まれるのではないかと勉強になりました。
このセミナーの3つのセクションが一つでも欠ける事無く、継続的に出来るよう当たり前が当たり前にならないような仕事をしていくべきだと感じました。
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